悪名高いとウワサがあった「外貨建て保険」を契約しました。
こんにちは。しのくろです。
実は、最近「外貨建て個人年金保険」を契約しました。
そう、一時期 契約者から苦情が殺到していると 話題になった あの外貨建ての保険です。
そんな保険になぜ、わざわざ入ったのか。
今回は その理由について お話したいと思います。
そもそも「外貨建て保険」とは・・・?
「外貨建て保険」とは、「終身保険」「養老保険」「個人年金保険」といった保険を円ではなく アメリカドルやオーストラリアドル等といった外貨で運用する保険のことです。
なので 契約する時点で、どの通貨にするか決めなければいけません。
そして 保険であるにもかかわらず、大変 高利回りなため 極めて貯蓄性の高いことが特徴です。
「保険の保障を享受しつつ、お金も増やしていこう!外貨だけどね。」といった感じでしょうか。
保険料の払込みや受取り金も すべて外貨での計算となりますので、円になおすと 当然 お金が増えたり 減ったりします。
つまり、大前提として 為替リスクがある保険なのです。
受取り時が払込み時よりも 為替が円安になっていれば 利益が大きくなりますが、円高であれば 最悪 元本割れの可能性があります。
しかも さまざまな手数料もかかりますので、なかなかハードルの高い 複雑な保険といえるでしょう。
高利回りとはいえ、為替リスクはあるし、手数料も高いのに、外貨建て保険なんて やる意味あるの?
ですよね。
実際、私も 決めるまで かなり悩みました。
私が契約したドル建て個人年金保険の概要
簡単に ご紹介すると 以下のとおりです。
・保険料払込み:一括一時払い
・指定通貨:米ドル
・満期:10年
・保険期間中に死亡した場合、給付金有り。
・積立利率 4.39%
・実質利回り 3.74%
・契約時点で満期金額が 米ドル建てで確定されます。
受け取り方法としては、年金として毎年受け取ることもできるし 一括で受け取ることもできます。
また、円で受け取らず ドルで受け取ることも可能です。
このように保険ではありますが、10年満期の外貨建て債券のような商品になります。
「積立利率」と「実質利回り」の違い
「積立利率」と「実質利回り」といった2つのレートがあるけど、一体 どういうことなの?
「積立利率」: 保険料から経費などを差し引いた積立金額に適応される利率
「実質利回り」:支払金額と受取金額の差額(収益)の割合
払い込んだ保険料は 全額を運用されるわけではなく、保険会社の収益や経費などを差し引かれてから「積立利率」で運用されるようですので、実際の利回りは もう少し低い「実質利回り」となるそうです。
途中で解約も可能ですが注意が必要です
どうしてもお金が必要になった時、途中で解約をすることができますが、その際 ちょっとややこしい 「市場価格調整」という仕組みが適応されます。
「市場価格調整」とは 解約時の市場金利が 契約した時の金利よりも 高ければ 返戻金が減額され、逆に低ければ 返戻金が増額されるという 仕組みです。
金利と債券価格は、相互関係にあることが 外貨建て保険でも反映されています。
「市場価格調整」は計算式がありますが、ややこしかったので ここでの説明は省きますね。
とにかく 途中解約すると 返戻金は その時の市況に影響されるというわけです。。
また、外貨建て保険は契約手数料が かなり高めなので、しばらくは元本割れの状態で運用されることになります。
ですので、あまり早い段階で 解約してしまうと 高確率で元本割れの可能性があります。
それプラス、為替の影響もありますので、損をしないよう 途中解約をするには かなり注意が必要です。
外貨建て保険は 途中解約しなくてもよい 余剰資金でするのがいいと思います。
それでも 外貨建て保険を契約した理由
(その1) 利回りが高い!
銀行にお金を預けていても ほとんど利息がつきませんが、外貨建て保険は単純に利回りが高いのが魅力です。
契約手数料も高いし、為替リスクもありますが、それでも 高利回りに違いはありません。
(その2) 米ドルを資産として持っていたい。
米ドルと言えば、言わずと知れた 世界の基軸通貨。
そんなメジャーな通貨なら 多少 資産として持っていてもいいのでは・・・?と思ったことも 理由の一つです。
私は日本に住んでいる日本国民ですので、もちろん円が一番大事ですが、ここ最近の物価高で、円の価値が下がってきていると感じずにはいられません。
ほんのちょっとでも米ドルを持っていることで リスク分散になると思ったからです。
(その3)保険外交員の方から勧められたから
実は この理由がいちばん大きいかも・・・
私と同じように 保険外交員に勧められたから 契約したという方は 多いんではないでしょうか?
今回、この外貨建て保険をすすめてくれた保険外交員の方とは 長年の知り合いなのですが、冷酷無比な私は 知り合いにもかかわらず これまで案内してもらっていた保険をすべて断っておりました。
そんな時、ふと この外貨建て保険を案内され、最近ではお目にかかったことのない 高利回りに ちょっと刺さってしまったんですね・・・。
そこから 色々 自分なりにも 調べてみて 保険だけど、性質は ほぼ外貨建て債券だと理解し、チャレンジしてみることにしたというわけです。
(その4)上手にやれば リスクは回避できる
外貨建て保険はリスクのある保険ではありますが、うまくやればリスク回避できると判断したのも 理由の一つです。
というのも、途中解約せず 満期まで持っていれば ドルベースで受取金額は確定されています。
つまり、ドルベースでは 利益が確定されているのです。
言わば、リスクは為替のみ ということになります。
もし、満期時に円高になっていたとしても 円に換えず ドルのまま持っていれば 損はありません。
満期金はドルで受け取り、それを為替手数料の安い銀行に預け替え 為替が円安になった時に 円に換えればいいのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
なんだか仕組みがややこしい外貨建て保険ですが、満期まで 持っていれば そんなに悪いものではないと 私は考えています。
保険なんかで運用せず、素直に 外貨建て債券を買えばいいのかもしれませんが、外貨建て債券も めちゃくちゃたくさん あるので、どれを選んだらいいのか わからないこともあります。
その点、外貨建て保険であれば 保険の保障付きで 運用もしてもらえるので、満期まで 何も考えなくてもいいのが 良いですね。
そう考えると 手数料は高いですが、まぁ、それも仕方ないかとも思えます。
また 相続税対策にも 有効なようですので、うまく活用すると 実はなかなかの優れものだったりするかもです。
10年後の受取金がどのようになっているかは 為替次第ですが、楽しみに待っていたいと思います。
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